皆様いかがお過ごしでしょうか。 今月は社内のプログラマー勉強会の発表が自分で、テーマは「Laravelのバリデーションについて」でした。 勉強会でやったことをそのまま記事にしようとすると結構長くなってしまいそうなので、今回はLaravelに備え付けられているバリデーションルールの中で、若干気をつけて使う必要がある物を３つほど紹介しようと思います。 # 1 max, min そのものズバリ最大値、最小値なのですが、対象となるフィールドが何かによって意味合いが異なってきます。 例えば、数値なら入る値そのものの最大値、最小値ですが、文字列が入っていたら文字列の長さの最大値、最小値になります。配列なら配列の要素の数で、ファイルだったらファイルサイズを見ます。 max, minの他にも、size（〜と等しい）、between（〜以上〜以下）も同じ考え方です。 # 2 unique これはテーブル内に同じ値が存在せず、一意であるという条件なのですが、いくつか**隠れパラメータ**があるので、注意する必要があります。 まず、パラメータの１つ目はテーブル名が入って、２つ目にはカラム名が入ります。カラム名を省略すると、フィールド名と同じ名前のカラムについて重複チェックを行います。 次に、例えばデータを編集したときに、自分自身と同じIDのものは重複チェックの対象外にしたいということがあります。 その時は、３つ目に除外するIDを入れて、４つ目にIDが指定されているカラム名を入れます。例えば、こんな感じです。 ```php 'email' => 'unique:users,email_address,'.$user->id.',user_id' ``` 次に、５つ目以降にwhere句の指定も出来ます。先程のは３つ目が値で４つ目がカラム名なのに対し、where句の指定は５つ目がカラム名で６つ目が条件になるのが若干変な感じがします。 こんな感じになります。 ```php 'email' => 'unique:users,email_address,NULL,user_id,group_id,1' ``` これの意味合いとしては、 ```sql select * from users where user_id is not null and group_id = 1 ``` こういう具合になります。 # 3　exists これはそのものズバリ、値が存在するということなのですが、これも先程のunique見たく隠しパラメータがあります。 パラメータが１つだけならパラメータが指すテーブル名のフィールド名と同じカラムにその値が存在するということなのですが、２つの場合だと２つ目のカラム名にその値が存在するということになります。 ```php 'book' => 'exists:shops,item' ``` これで、bookに入っている値がshopsテーブルのitemカラムに存在するということになります。 また、３つめ以降にwhere句が指定できるのは先程のuniqueと同じです。 ```php 'book' => 'exists:shops,item,area_id,1' ``` でarea_id=1のshopsに対してitemカラムにbookが存在するということになります。 以上、気をつけて使う必要があるものを３つほど紹介してみました。 カスタムバリデーション（自分でバリデーションルールを作成するやつ）についてはまた別の機会に紹介してみようと思います。